2025/06/15 15:30
「北海道生活」編集長
やぎさん取材日記|スプウン谷の「タンネの小道」へ行ってきました。

ただいま発売中の「北海道生活」夏号では、絶景の旅でひとやすみしてほしい宿を見つけてきました。
その中の一軒、「タンネの小道」は表紙にも登場しています。

有名なのが「スプウン谷のザワザワ村」といって、童話のような小さな村が現れる小さな宿です。
この近くに新しくできたのが、「スプウン谷のタンネの小道」なんです。

「スプウン谷のタンネの小道」にあるのは、右側3軒の一軒宿。
表紙になったのは左端にある建物で、こちらは泊まることができません。

「ザワザワ村」が童話の世界だとしたら、「タンネの小道」は海外映画の世界。
まるで映画の中のおしゃれなカントリーライフが目の前にあります。
憧れのロックチェア、ここで編み物をしたり読書をしたり……見ているだけで想像がふくらみます。

キッチンの造りもすてきで、これがすべてオーナーさんたちの手作りというから驚かされます。
今からの季節は直売所で野菜を買ってきたり、施設入口のパン屋さん「ひとさじ農場製造所」でパンを買ってきたり、コーヒーを淹れたりと楽しめます。

屋根裏部屋にあるベッドルームも、いい夢が見られそうですね。

バスルームに至るまで、どこもかしこも夢のような世界。
3棟の建物はそれぞれ部屋のつくりがちがいますので、訪れるごとにちがう棟に泊まるのもおすすめですよ。

もうひとつのお楽しみは、宿泊者しか行けない「しらかばの小径」。
この奥には小さな建物が点々と……。

一軒目の小屋はちいさな図書室。

椅子が二つだけ、静かに読書ができるスペースです。
こういう建物には、やはり「モモ」など童話が似合います。
「北海道生活」も置いてほしい……。

二軒目は、見晴らしのいいカフェ風の小屋。

ここに飲み物を持ち込んで、ただただ目の前の風景をぼーっと見つめる……なんて贅沢な時間なのでしょう。

おやおや、三軒目の小屋は不思議なつくりですよ。

こちらは農家をされているオーナーの部屋をイメージした小屋なんだそうです。
「タンネの小道」はどう設計しようか、いろいろと思いめぐらしている秘密基地をのぞいているようで楽しい。

三棟の宿の裏には「うらの森」という案内も。
時々あらわれる看板をたよりに、森へと歩いていきます。

そこには広がる畑が……!
大空と、大地と、ほほをなでる涼しい風。まわりには誰もいません。
ほんの少し行けば、観光客でにぎわう美瑛ですが、ここだけは別世界。
連泊してゆっくりされる方も多いそうなので、ご予約はお早めにおすすめします。
今度はプライベートで来たいなあ……。
(「北海道生活」編集長)