2025/08/29 15:00
「北海道生活」編集部
絶景の宿|日本一早い紅葉を見に、 十勝岳の絶景温泉へ。

湯元 凌雲閣
日本一早い紅葉が始まる大雪山系、そのうちの十勝岳にある温泉宿。
標高1,280メートルにある北海道で最も高地にある宿で、“雲を凌ぐ宿”という意味で「凌雲閣」と名付けられた。

1963年(昭和38年)開業、「もとは地図を制作するために創業者の會田久左エ門が山に入って発見した温泉でしたが、登山する人がゆっくりお風呂に入れるようにと、先代の祖母が私財を投じて宿をつくりました。当時は周りから誰がこんなところに来るのかと言われたほど何もない山間部だったのです」と語るのは現在3代目を継ぐ青野範子さん。
「子供のころは祖父と暮らす『アルプスの少女ハイジ』のような生活でした」と笑う。
今では夏から秋にかけては山を愛する人たちでにぎわい、雪に閉ざされた冬になるとスキーで訪れる欧米人でいっぱいになるという評判の宿に。
ここにはリフトもないため、ワイルドに山の斜面を滑降するバックカントリーが人気だそうだ。
何よりも、こちらの名物は十勝岳の源泉を引く2種類の天然温泉。
露天風呂からの眺めはまさに絶景だ。

評判の温泉は、ナトリウム成分による保温効果があり、しっとりした美肌の湯とも。
大浴場は「大岩の湯」と「小岩の湯」で男女入れ替え制、宿泊者は時間帯により両方入ることができる。
それぞれに露天風呂があり、内風呂にある酸性湯は低温でもよくあたたまると根づよいファンが多い。

「大岩の湯」には宿ができる前からあったという大岩が存在感を放つ。
食事はレストラン「岳」で。
ブランド豚肉『上富良野ポーク』や旬の山の幸はできるだけ近くのものでつくるという料理。
地元産『かみふらのポーク』の料理や「多田農園」のワイン、「忽布古丹(ホップコタン)醸造」のクラフトビールなど、上富良野ならではのペアリングを楽しめる。

レストラン「岳」は日帰り客も利用可。

上富良野町「多田農園」のワイン、「まるごとかみふらのプレミアムビール」や「忽布古丹醸造」のクラフトビール、などを合わせて楽しめる。
客室は3室をリニューアル、目の前の山々の絶景を堪能しつつ、ゆったりしたベッドで休むことができる。
山好きは十勝岳側の部屋を好むが、逆側も雲海や夕焼けが美しく、いずれの部屋からも絶景を堪能できるのがうれしい。

リニューアルした12畳の和室には大きなベッドを配置、角部屋で絶景を満喫できる。