2025/09/23 18:00
「北海道生活」編集長
やぎさん取材日記|知床で見つけた漁師さんの宿
ただいま発売中の「北海道生活」秋号と合わせて、現在発売中の別冊「北海道 大人の旅ガイド2025 SKY & ROAD Hokkaido」の取材で行ってきた「KOBUSTAY(こぶすてい)」のお話。
知床・羅臼町(らうすちょう)にある「KOBUSTAY(こぶすてい)」は、その名の通り、
昆布漁師の夫妻が営む宿(こぶ+ステイ)なんです。

事前予約をしておくと、1階のレクチャースペースで昆布について学ぶなどさまざまな体験ができます。
この宿を営む昆布漁師の妻、里紗さんとお話ししていると、だんだん遠い過去の記憶がよみがえってきました。
「もしかして⁉」
それは、私が初めて知床で取材した2011年、今から14年前にお世話になった知床羅臼観光協会の方だったのです。
札幌から移住し、遠い羅臼のまちで観光の仕事に就き、羅臼で結婚して3人の子の母親としても奮闘してきたという14年。
その「偉業」を尊敬するとともに、思わぬ再会に感激してしまいました。

宿泊は建物の2階で。
窓の外からは羅臼の海が遠くまで見渡せます。
天気のいい日は遠くに北方領土の国後島が見えたり、
運がよければ、オジロワシやオオワシといった野鳥、シャチやクジラなど野生動物が見えることもあるかもしれません。

この眺めのいい場所に、見晴らしのいいダイニングが用意されていて、調理道具や調理家電のひとつひとつもおしゃれです。

冷蔵庫を開けると、昆布のおつまみ、お米に食材、カツオ節ならぬ北海道のサケ節など調味料がコンプリート。
これで夕食と朝食の両方が用意されています。

漁師さん直送のお刺身のほか、それぞれの食材に付箋が貼ってあって、なんの魚介類か、どうやって調理するかわかるようになっています。
こういった気遣いができるのは、地元の人では当たり前のことでも移住者目線で珍しいもの・慣れていないものがわかる里紗さんならではのおもてなしだといえます。

壁には昆布に関する冊子やパンフレットなどが用意されていて、一日じゅう昆布の世界にひたり、昆布の知識を深めることができます。

羅臼昆布グッズもあるんですね。旅の思い出に購入してみてはいかがでしょうか?

おつまみ昆布や昆布茶で、ゆっくりするのもいいですね。

寝室もゆったりしていて、一日一組限定の宿なので、気兼ねなく過ごすことができます。
冬には流氷の季節としてもにぎわいをみせる羅臼の宿。
予約必須の宿ですので、詳しくはHPでご確認くださいね!
(「北海道生活」編集長)

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seaside cottage KOBUSTAY
※この記事は「北海道 大人の旅ガイド2025 SKY & ROAD Hokkaido」の記事を一部再編集しています。