2026/02/19 17:00
「北海道生活」編集長
発表!北海道の食匠「北のハイグレード食品2026」
2010年にスタート、全国のバイヤーやシェフなど食のプロが審査する「北のハイグレード食品」。2026年の今回は、109品の応募から厳選なる審査を経て新たに24品目が選定となりました!
1月21日(水)には、札幌パークホテルで発表セレモニーが行なわれました。
「北海道生活」では次号の春号(3月3日全国発売)で詳細を紹介しますが、このセレモニーで受賞食品のすべてを試食させてもらえたので、感想とともに一足早くご紹介します!
<以下24品目、順不同>
北海道の海の幸が、おいしい逸品に!
☆秋鮭山漬け かまくら熟成
☆秋鮭山漬け かまくら熟成ほぐし
(函館市/山大)
脇屋友詞シェフが、昔ながらの「山漬け」がいい!とおっしゃっていた「秋鮭山漬けかまくら熟成」の一切れパックと、ほぐした瓶詰。
「山漬け」とは塩と米麹を揉みこんだ鮭をムシロで巻いて熟成するという製法。
焼くと米麹の風味が伝わり、独特の旨味が後を引く逸品です。
これをほぐした瓶詰は、おにぎりにしたり、お茶漬けにしたり、とっても便利。
☆おつまみホヤ (プレーン)
☆おつまみホヤ (スモーク)
(鹿部町/イリエ 船橋商店)
ホヤといえば、好き嫌いがはっきり分かれる北の珍味。
この商品は、鹿部町で唯一のホヤ漁師さんが獲った貴重なホヤを、苦手な人に食べてもらいたいと地元のイリエ 船橋商店で米油でコンフィ仕立てにしたもの。
イリエ 船橋商店といえば、海峡たらこ、軽石干しの魚など何を食べてもおいしいので、きっとホヤも……と食べてみると、「たしかにおいしい!これならホヤが苦手な人も食べられる!」と驚きました。
プレーンの方がホヤらしく、スモークはホヤっぽさよりスモーク感があって、苦手な方はスモークから試してみるといいと思います。
おいしい食事に、あったら便利!
☆秀麦 はるゆたか深層水生うどん (めんつゆ付き2人前)
(美幌町/マルワ製麺)
マルワ製麺さんは、「北海道生活」のおとりよせ特集(vol.84)で紹介したこともある、オホーツクのおいしい製麺所。
取材をきっかけに、催事で販売していたうどんを購入したところ、どれもおいしくて感動しました!
今回の商品は、希少な美幌町産小麦「はるゆたか」とオホーツク海の海洋深層水を練り込んだ、つるつるシコシコ、モッチリ食感の生うどん。
七飯町「王様しいたけ」を贅沢に使った特製のめんつゆが付いているので、簡単においしいうどんがつくれますよ。
☆ところのとろろ(常呂町/S&Hファーマー)
北見市常呂町(ところちょう)といえば、カーリング、そしてホタテが有名。
常呂町の農家さんがホタテの貝殻を入れた土で育てた長芋を、手作業ですりおろしてパウチ詰めにしたもの。
とろろいもがこのまま使えて便利なのはもちろん、味わいもしっかりした粘りとうまみのあるとろろです。
試食の際には、同じ常呂町の「しんや」さん特製・帆立醤油と一緒に出していただいたので、まちがいない組み合わせでした。
とことんこだわった、おいしいお肉の逸品
☆無塩せきコンビーフ 「塩と肉」(清水町/コスモス)
やわらかい子牛の赤身肉を、塩だけで味付けした無添加のコンビーフ「塩と肉」。
ホルスタインのオスの子牛は利用価値がないと廃棄されてしまうことが多く、この子牛の肉を活かしたいという酪農家の思いがありました。
その名の通り「塩と肉」というシンプルな内容でありながら、やわらかくて風味もよく、「ヨーロッパでは子牛の肉は高級品なのだから、もっと商品価値を高めたい」という酪農家さんの思いが十分に伝わります。
もともとは「子どもに食べさせたい」から安心安全なコンビーフを、というところから始まったそうです。
お子さんの顔をパッケージにしているのも、かわいくて、とってもいいですね。
☆函館カール・レイモン サラミ(函館市/函館カール・レイモン工場)
カールレーモンといえば、函館の1925年創業の老舗ブランド。
加熱をしない「生サラミ」は、100年を超えても変わらない伝統製法で、1カ月以上熟成乾燥したもの。
一切れ味わってみると、北海道産豚肉の凝縮された旨味と乳酸菌由来の酸味がクセになるという。
これは赤ワインやロゼワインとも相性がよさそうです。
森の恵みを、北海道の味わいに加えたい
☆エゾシカ肉のグリーンカレー(足寄町/やせいのおにくや)
足寄で「ゲストハウスぎまんち」を営む儀間さんの、エゾシカのグリーンカレー。
「ハンターになりたい」という夢をかなえるために、儀間さん夫妻が北海道に移住。そのストーリーを「北海道生活」でも取材させていただきました。
ハンターとしてエゾシカを獲るようになると、その命を大切にいただき、味わってほしいというのは儀間さんの思い。
エゾシカ肉をホロホロに煮込み、ココナッツの風味をきかせた本格的なグリーンカレーは評判となり、私も後で何回か買ってギフトにしたことがあります。
☆EZO PESTO(行者にんにくオイル漬け)
(ニセコ町/堀山楽商店)
天然の行者にんにくに、有機オリーブオイル、チーズとクルミを入れたペースト状のオイル漬け。
クラッカーにちょこんとのせるだけで、口の中に入れると、行者にんにくの味わいと豊かな香りが一気に広がります。
パスタやトースト、アヒージョやお肉の味付けなど、気軽に味わえるのもいいですね。
北海道といえば乳製品!おいしいミルクやバターが登場
☆宇野牧場史上 最高峰の牛乳 に辿り着きました。
☆UNO ice (ウーノアイス)
(天塩町/宇野牧場)
道北の天塩町(てしおちょう)にある「宇野牧場」では、放牧酪農により牧草だけで牛を飼育しています。
「畑・牛・工場」の三つの有機JAS認証を取得、ルモン剤不使用で、おなかにやさしい究極の「A2ミルク」が宇野さん自慢の「宇野牧場史上 最高峰の牛乳 に辿り着きました。」という長い名前の牛乳になりました。
以前取材した「宇野牧場」のカフェでは、ソフトクリームが大人気。これを自宅で手軽に味わってもらおうとパウチに詰めたアイスも受賞。濃厚なミルクの味わいでありながら、後味がさっぱりしています。
ぜひ、宇野牧場「uno cafe」も訪ねてみてほしいと思います。
☆あっけし極(きわ)みるく65
(厚岸町/釧路太田農業協同組合)
厚岸町の酪農家から「自分たちの牛乳を飲んでみたい」という声でつくられたという、低温殺菌製法のノンホモ牛乳。
搾りたての生乳を仕入れ、農協が製造まで手をかけて製造しており、甘みとコクがきわだっています。
☆北海道グラスフェッド発酵バター
(西興部村/ミルクデザイン)
酪農がさかんな西興部村(にしおこっぺむら)で、自然の青草で育った牛の生乳のみを使用した、グラスフェッド発酵バター。
爽やかな酸味と深いコク、なめらかな口あたりで、ギフトにもぴったりな小箱入り。
以前の「北海道生活」おとりよせ特集(vol.86)で初めてこの商品を見たとき、「海外の石鹼箱みたい!」と気分が上がったのを覚えています。
おしゃれなので、プレゼントにもぴったり。
スイーツ好きなら、要チェックです
☆チョコチップ ミントジェラート
(北見市/北見ハッカ通商)
ハッカのまち・北見市から生まれた和種ハッカと、オホーツク産のミルクを使った高級アイスクリーム。
チョコチップの甘さと、ハッカ油、メントールの清涼感のバランスがよく、ついついくせになって食べてしまいます。
北見市の本店と札幌にある「薄荷堂」でもアイスが食べられるので、ぜひ足を運んでみてください。
☆かぼちゃのプリン
(函館市/プティ・メルヴィーユ)
函館の有名菓子店「プティ・メルヴィーユ」のかぼちゃのプリンは、森町「みよい農園」の有機カボチャ「くりりん」を使用したもの。
24度という糖度の高いカボチャに、淡雪のようなホイップクリームがなめらかに溶け合い、職人手づくりのプリンです。
けっこうしっかりと食べごたえがあります。
☆個性ツヨめな北海道クッキー缶
(俱知安町/Nao-buns)
ネーミングもユニークなクッキー缶は、中身もこだわりのクッキーが集まっています。
二世古酒造の酒粕を使ったスノーボール、地元産大豆を自社焙煎した倶知安きなこ、北海道素材のバターシュガークッキー、チーズ&ペッパー、塩バターショートブレッドの5種類。
新しい北海道おみやげとして、喜ばれそうですね。
今年はメープルシロップも2品受賞!
☆Hokkaido Maple 北海道メープル
(札幌市/GAGNON)
今年のハイグレードでは、メープルシロップの受賞が印象的でした。
まず「Hokkaido Maple 北海道メープル」は、札幌のおとなり・当別町の森にあるイタヤカエデの樹液を、カナダ出身のギャニオンさんが薪を焚いて手づくりする本場仕込みのメープルシロップ。
「北海道生活」でも取材に行ったことがありますが、まだ雪深い森に入り、ぽたりぽたりと一滴ずつ落ちてくる樹液を集めてていねいにつくっているので、とても貴重なシロップで、ようやく商品化されてよかったなあと思いました。
ギャニオンさんの生まれ故郷は、メープルシロップの本場・カナダ。
北海道でつくる、カナダ仕込みの製法のメープルシロップは、これからも注目を集めそうです。
☆MOMIJI SYRUP (幕別町/わくっとニッタ)
もう一点受賞したのが、十勝・幕別町の「MOMIJI SYRUP(モミジシロップ)」。
十勝地方に生育するイタヤカエデとヤマモミジから採取された樹液のみを使用して独自にブレンド。
ブレンドすることで味わい深いコクが生まれ、上品な甘さでくどくないので、幅広いシーンで活用しやすいメープルシロップです。
北海道が誇る、白ワインと赤ワイン
☆七飯町産葡萄 シャルドネ2024
(七飯町/はこだてわいん)
再びハイグレードを受賞したのが、七飯町にある「はこだてわいん」。
自社産シャルドネ種100%使用した「GI北海道」認証の白ワインは、シュール・リー製法で旨味を高め、クリアでフレッシュ感、果実味がしっかりと伝わります。
魚介との相性がいいというので、先ほどの同じ道南である「おつまみホヤ」をもってきたところ、すばらしいベアリングに成功!
次にこのワインを買うときは、「おつまみホヤ」とセットにしようと誓ったのでした。
☆よろこぶ 山幸 ロゼスパークリング
(芽室町/めむろワイナリー)
こちらは、十勝産ワイン用ブドウ「山幸」の酸味を生かした、微発泡タイプのロゼスパークリング。
甘酸っぱい香り、キリッとした酸味、果実味のあるフレッシュな仕上がりとなっています。
「よろこぶ」という名前の通り、お祝いのシーンに出したい爽やかな色のロゼ。
これから迎える春の季節、おめでたい席にぜひ加えてみてはいかがでしょうか?
「水」も立派な北海道の商品です
☆YOTEISTOCK(ヨウテイストック) still
☆HAKKO GINGER(ハッコウジンジャー) No.1 スタンダード
(倶知安町/デリシャスフロム北海道)
今回の受賞では、「水」やノンアルドリンクも評価されました。
「YOTEISTOCK」は羊蹄山の湧き水から生まれた、ナチュラルミネラルウォーター。
国際基準である「非加熱製造」にこだわり、日本ならではの「超軟水」となっています。
レストランで出すミネラルウォーターに、こんなすてきなボトルが出るといいですね。
「HAKKO GINGER」は日本初のノンアルコール・ジンジャービアで、北海道産エゾヤマザクラ酵母を使い、ショウガ・レモン・唐辛子を発酵。シャンパンのような泡立ちで、大人のためのソフトドリンクです。
ノンアルで食事を楽しみたい方は、これまでウーロン茶やジュースなど限られていましたが、このラインナップが加われば大人の方に喜ばれそうです。
☆Gaivota(ガイヴォータ) 炭酸入りミネラルウォーター
(乙部町/命水乙部ボトラーズ)
2019年に北のハイグレード認証された「Gaivotaミネラルウォーター」(写真左)の炭酸水も受賞。
こちらもテーブルに映えるボトルデザインで、お食事と一緒に炭酸水として味わうほか、ジャパニーズウィスキーと合わせてハイボールにもおすすめだそうです。
ブラウンの色味のボトルで、大小のサイズがあるので使いやすいですね。
以上、24点が今回の「北のハイグレード食品2026」に選ばれました。商品の一覧は、3月3日に全国発売する「北海道生活」春号で掲載されますので、どうぞお楽しみに。
選ばれた商品は、全国の「北海道どさんこプラザ」でも発売されていくそうなので、ぜひ買ってみてくださいね!
(「北海道生活」編集長)
