2026/02/23 15:30
「北海道生活」編集長
北海道のワイナリー40社が集結!「道産ワインの夕べ」
2025年2月20日(金)、札幌にて「第30回 北を拓く道産ワインの夕べ」が開催されました。
北海道は75ヵ所(2025年11月調べ)ものワイナリーがある、日本最大の生産地。ワイン用ブドウの生産量も日本一です。
今回はなんと40社のワイナリーが集結、過去最大の数となり、出品されるワインも108銘柄にのぼります。
名誉ソムリエでもある北海道知事の鈴木直道さんは、
「北海道は今やブドウも日本一。わが国最大の産地として北海道を盛り上げたい。ぜひ多くのワインにふれて、北海道のワインを応援してほしい」
とご挨拶したあと、各ワイナリーのブースを視察されていらっしゃいました。
108銘柄のうちどれだけ試飲できたんでしょうか、気になります……。
サーベラージュから始まり、北海道のワインが注がれるシャンパンタワーも恒例行事。
今回は、北海道ワイン「トラディショナルメソッド北海道 TypeM Rose」という、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵のスパークリングワインです。
なみなみ注がれた、美しいオレンジ色のロゼワイン!
このワインも来場者のみなさんにふるまわれていきます。先着順で、あっという間になくなりました。
北海道の各地にあるワイナリーは、生産地(つまり畑)ということもあって、みなさんそれぞれに忙しくて一度に行くことができません。
それが、札幌のこの場所に集まっているというのは、私にとっては「北海道生活」で取材させていただいたワイナリーの方々にご挨拶できるまたとないチャンスです。
しかも、来場者のみなさんとともに、楽しみなのはどのワインも試飲ができること!
今回は34のワイナリーのブースと、6カ所のワインのみ出品されるブースがあり、たくさんの来場者が各ブースに行ってグラスワインをいただき、飲みくらべすることができます。
ところが出品されているのは過去最大の108銘柄……すべてを飲むのはとても無理(笑)。
そこで、久しぶりにお会いしたワイナリーの方々にご挨拶をしながら、おすすめのワインを試飲してきました!
このイベントでは毎年、さっぽろ藤野ワイナリーの無濾過のスパークリングワインでスタートさせていただいています。
「さっぽろ藤野ワイナリー」の伊與部淑恵さんと妹の佐藤與子さんにお会いできるのが楽しみなんです。
昨年初登場したという「アッシジのフランシスコ2023」もいただきました。
厚沢部町のヤマソービニヨン種を使ってみたということで、なめらかな口当たりからやさしい余韻へともたらしてくれる赤ワインです。
小樽「OSA WINERY」の長直樹さんに選んでもらった「ocean2022」は、デラウエア、ピノグリ、そして北海道の古来品種である「旅路」をブレンドした旨口のスパークリングワイン。
長さんのワインは食事に寄り添うものを目指していて、小樽のお寿司屋さんとコラボもされています。
「ocean」は、うすにごりでふくよかな味わいの白、私も大好きなワインです。
「濱田ヴィンヤード」では、「EKARA」の金子智也シェフと再会!
三笠市の農家レストラン「EKARA」の再開に向けて、現在はこのワイナリーを手伝っているとのこと。
「バッカス2024」を飲んでみたところ、飲みごたえのしっかりした旨口の白。もともとバッカス種を十勝ワインで初めて飲んで大好きになったので、こちらのワインも大好きになりました。
ほか、こちらのワイナリーでは、ソービニヨンブラン、ピノノワール、独自にブレンドした「ブラン」があります。
濱田玲央さんのご挨拶文によりますと、4月末には「EKARA」で食事とともに楽しめるほか、宿泊の再開、ワインの直売、チーズ工房と幅広く楽しめるそうで、その日が来るのを今から期待しています。よかった!
日本で初めて離島で作られた「奥尻ワイナリー」も、奥尻島(おくしりとう)から来ていただいたワイナリーの菅川仁さんにお目にかかれるのがうれしい。
昨年は珍しいメルロー品種の白「OKUSHIRIメルロー2024」をいただいたので、今回は久しぶりに評判の高い「OKUSHIRI ピノグリ」を試飲しました。
すでに知っているワインなので、おしゃべりしながらクイッと飲んだとたん、「うまっ!」と叫んでしまいワイナリーの方々を驚かせてしまいました。すいません。
このワインは終売となっているそうなんですが、このイベント用に取っておいてくださったそうで、ありがとうございます!
お隣の岩見沢市にあるワイナリー、「宝水ワイナリー」の杉山幹夫さんからは、「雪の系譜 シャルドネ2022」をいただきました。
シャルドネの上品な香りと味わい、そして酸がすっきりしているので、お料理にも合わせやすいです。
そういえば、ワインばかり試飲していたので、そろそろ食べるものもほしくなってきました……
ホテル「グランドメルキュール札幌大通公園」の会場の中心にはブッフェコーナーがあり、ワインに合わせた料理がたくさん並んでいます。
ということは、お客さんもたくさん並んでいるので、しばしワイナリーのご挨拶を優先していたのですが、そろそろ空いてきたかな?
うれしいことに、今回はチーズコーナーがありました!
「富良野チーズ工房」の大理石のようなワイン入りチーズ「ワインチェダー」、白カビチーズ「メゾン・ドゥ・ピエール」、そしてイカ墨入りの黒いチーズ「セピア」の3種類。
初めて食べてみた「セピア」をすっかり気に入ってしまい、会の後半は、このチーズ片手に試飲をするという楽しみ方にはまっておりました。
後半は、知っている生産者さんにお会いできなかったので、駆け足でお気に入りのワイナリーを回ってみました。
上富良野町にある「多田ワイナリー」は、もともと農家さんだった多田さんが始めたワイナリー。
にんじんジュースも評判が高く、農家一筋の真摯なものづくりがワインにも反映されています。
お気に入りは「ピノ・ノワール 野生酵母」で、果実味しっかり、先ほどのチーズ「セピア」ととっても合いました。
と、その隣りにあったのが「弟子屈ワイナリー」。
釧路根室地域初のワイナリーとしてデビュー、そのワインを初めて見たのは、釧路のレストラン「ラ・ボッツァ」でした。
十勝発祥のブドウ品種、山幸や清舞を使ったワインを醸造しており、「和~NAGI~山幸ROUGE」や「琴~KOTO~清舞ROUGE」、清舞を使った瓶内二次発酵の「Caldera ROSE SPARKLING 2024」が出品されていました。
微発泡のロゼで、とっても飲みやすく、それでいて完熟した深い果実の味が奥に感じられます。弟子屈にも行ってみたくなりました!
北海道ワインからは10種類近いワインが出ていたので迷いに迷って、今回は「トラディショナルメソッド北海道 TypeC Blanc de Blancs」をいただきました。
日本一の広さを誇る鶴沼ワイナリーのピノブランとシャルドネの2品種をブレンド、こちらは資料にある文章そのままを引用させていただきます。
「一番搾り果汁でベースワインを醸造、滓抜きまで40カ月熟成、しなやかさと凛とした骨格が調和した、長い余韻を持つ、北海道ならではの透明感とエレガンスを表現した自信作」。
まさに、すばらしい!の一言で、いつも鶴沼のゲヴュルツトラミネールを愛飲しているのですが、このワインもお気に入りの一本に加わりました。
トラディショナルメソッド北海道 TypeC Blanc de Blancs
近年ますます注目を受けているのが北海道の道南地域からは小規模ワイナリーが初登場、北斗市にある「Due Punti Vineyards(ドゥエ プンティ ヴィンヤーズ)」では、「スプマンテ・ツヴァイゲルト2024 Aki」をいただきました。
やさしいピンクのロゼのイメージとは違い、意外なキリっとした辛口で、とってもおいしかった!
ずっと行列ができていたので、なんとか間に合いました。
蘭越町「松原農園」のワインは、「北海道生活」が初めてワイン特集をした2009年に出会いました。
そのころは北海道のワイナリーも17軒しかなかったのですが、松原さん一家も北海道に移住して大変だった時代だったそうで、そのころの思い出をお手紙でいただいたことなど、懐かしく思い出されます。
松原さんが目指しているのは、あくまでもテーブルワイン。その親しみやすい飲みやすさ、シンプルにおいしいといえる白ワインは、看板商品の「ミュラートゥルガウ」に加えて泡の「ナイヤガラスパークリング」も人気です。
いつも最後にご挨拶に行くのが「YAMAZAKI WINERY」で、ピノ・ノワールをいただいて〆といたしました。
山﨑さん一家の取材も、2009年から始まりました。
そのころはまさか、後に大泉洋さん主演映画「ぶどうのなみだ」の舞台になるとは予想もせず、今や世界的にも評価が高く、入手困難なものもありますが、山﨑さんたちの実直なモノづくりに変わりはありません。
ワイナリーのみなさん、今年も、ごちそうさまでした!
というわけで、昨年の28社から、今回は40社と規模を拡大しているため、試飲できたワインはほんの一部ですが、まだまだ北海道のワインには可能性があると実感ができたイベントでした。
長年「北海道生活」で取材させていただいたワイナリー、そこで働く方々の笑顔に会え、「北海道生活」をつづけてきてよかったなあと思える一夜でもありました。
北海道のワイナリーについては、主催のNPO法人ワインクラスター北海道でチェックしてみてくださいね。
(「北海道生活」編集長)
