2026/03/15 17:30
「北海道生活」編集長
札幌→石狩地方へ行ってきました!(前編/1日目)
2月21日~22日の二日間、石狩地方のモニターツアー「旬体験いしかり」に行ってきました。
石狩地方というのは札幌市のある地方ですが、灯台下暗しで近くだからこそ行く機会がなかなかありません。
そこで、モニターツアーで石狩地方の魅力を見つけてきました!
当別町│メープルシロップが生まれる森を訪ねて
まずは当別町(とうべつちょう)へ、北欧風の家が建ち並ぶスウェーデンヒルズの先にある、北のハイグレード食品にも選ばれた「北海道メープル」の工房を訪ねました。
「北海道メープル」をつくったのは、札幌でメープルシロップ専門店を営むカナダ人のマーク・ギャニオンさん。
メープルシロップの本場であるカナダの本物のメープルシロップを販売していましたが、北海道の森の可能性に注目し、北海道ならではのメープルシロップをつくりたいと工房を立ち上げました。
当別町の森にあるイタヤカエデの樹液からメープルシロップを製造、そばにいるのは相棒のフラットコーテッド・レトリバー、SAP(サップ)です。
まずはメープルシロップのおいしさを実感できるよう、ランチにメープルシロップを入れた鮭のクラムチャウダーをいただきます。
メープルシロップは甘みだけでなく、料理に深みとまろやかさをプラスしてくれるのだそうです。
パンも同じ当別町の「Companio(カンパニオ)」から取り寄せ、サクサクのバゲットと合います。
半分くらい食べたところで、ギャニオンさんがメープルシロップを加えてくださいました。
さらに味にコクが出て、メープルシロップはスイーツだけでなく、料理も引き立たせてくれる調味料なんだと驚かされました。
食後は樹液を採取しているという森へ行ってみることになりました。
まだ雪深いので、スノーシューをはいていきます。
案内してくださるのは、近くの「道民の森」でアウトドアガイドをされている山本草さん。
SAPは元気にお見送りですが、最近は冬に森まで行くのがめんどうなようです(笑)。
途中には動物たちの足跡が点々と残っていて、森の生き物の営みを感じられるのがいいですね。
かんじきのようなスノーシューは、歩くのに体力が少しいりますが、ふかふかの雪でも沈まず歩きやすいです。
山本さんの案内で、いよいよ森にやってきました!
イタヤカエデの木には穴があけられ、バケツで一滴ずつ時間をかけて採取します。
森にある200本近い木は、ギャニオンさんが一本ずつ、山本さんも手伝いながらこつこつと採取の準備をしてきたそうです。
ぽたりぽたりと一滴ずつ落ちてくる樹液ですが、時期によれば一晩でバケツが一杯に採れることもあるそうです。
たまった樹液を参加者のみなさんとでタンクに集めてきました。
ためしに樹液を一口飲ませていただきました!
うっすらと甘みを感じて、これが糖度60度近くまで煮詰めるとメープルシロップになるのかと想像してみました。
森を出て、工房に戻ってくると、ギャニオンさんが工房の説明をしてくださいました。
集めてきた樹液はステンレスのタンクに集められ、ここから薪で焚いて、メープルシロップをつくっていきます。
本場のカナダでは工場で大量生産されているシロップですが、
ギャニオンさんがこだわっているのは昔ながらの薪を使った手づくりのメープルシロップ。
環境に負荷をかけないのはもちろんのこと、何より味がいいからだと語ってくださいました。
最後にギャニオンさんがつくってくれたのは、あつあつのメープルシロップを雪の上にかけてつくる「トフィー」。
棒に巻き付けると、どんどん寒さで固まっていって、まるでメープルシロップのキャンディのようになります。
口にしたとたん、メープルシロップがとろりと溶けていき、えもいわれぬ深みのある甘さに言葉を失ってしまいました。
トフィーはカナダの人々が樹液が取れる初春の時期のお楽しみなのだそうです。
ギャニオンさんの店は札幌にあり、本場のメープルシロップはもちろん、「北海道メープル」も販売。
また不定期で当別の森に入るイベントも開催しているので、詳しくはお店のWEBサイトで確認してください。
当別町│ロイズの本場で限定チョコレートをゲット
当別町には生チョコレートでおなじみの「ROYCE’(ロイズ)」の工場があり、
体験型施設「ロイズ カカオ&チョコレートタウン」でカカオとチョコレートの世界を堪能することができます。
おみやげを買いに立ち寄ってみると、たくさんの種類の生チョコにテンションがあがってしまいます!
こちらでは当別の工場でしか手に入らない限定商品があるので要チェックです。
店内にはパンも販売していて、地元の人にも人気です。
ゆっくり時間をとって、中を見学するのもおすすめなので、当別町に訪れて工場見学をしてみてくださいね。
石狩市│本物の石狩鍋と鮭のフルコース
次は石狩市へ。
石狩といえば「石狩鍋」と連想する方も多いでしょう。
そこで石狩鍋の名店「金大亭」に行ってきました。
「北海道生活」取材以来、十数年ぶりに訪れた「金大亭」は、当時と変わらぬ歴史あるたたずまいを残しています。
1880年(明治13年)創業、かつて鮭で栄えた石狩のまちの歴史を伝える貴重な店。
お店の内部も歴史を感じるものがあちこちに。
静かな店内で座敷に通されるとタイムトリップしたような気分になります。
こちらで味わえるのは、石狩鍋を中心とした鮭のフルコース。
「鮭は捨てるところがない」といわれる通り、あらゆる部位を使い、鮭一匹を使い尽くした料理が並びます。
鮭の切り込み、メフンの塩辛、氷頭なます、とも和え、など他では味わえない珍しいものばかり。
鮭を凍らせたルイベは北海道の郷土料理。
シンプルな焼き鮭は、身が厚くて、しっかりした鮭の旨味が伝わります。
焼き白子は、カリッと炙った中にふんわりした白子がアツアツで、日本酒が飲みたくなります。
ここで当別産の酒米「吟風」を使った上川大雪酒造のお酒と、
当別町の姉妹都市である宮城県大崎市の銘酒「一ノ蔵」をいただきました。
いよいよ石狩鍋が登場!
鮭を食べやすくするため、白みそ仕立てで、山椒をきかせているのが本場の石狩鍋だそうです。
〆にいただいたのはイクラ丼。
石狩の新鮮なイクラを漬けただけあって、口の中で皮ごととろける繊細な味わいは、どこでも味わえるものではありません。
石黒さん夫妻でもてなす「金大亭」も、ほかにはない食体験ができるので、
切り身の鮭とイクラしか知らない方には一度でも訪れてほしいと思います。
宿泊は石狩市に昨年オープンしたばかりの「登別白樺の湯 たびのホテル石狩」へ。
白濁の湯に身を横たえ、スノーシューでしっかり歩いた疲れも癒されて、新しい部屋でゆっくりすることができました。
翌日もまた、鮭のまち石狩で、鮭づくしの時間を楽しむ予定です!
(「北海道生活」編集長)
