2023/12/16 11:00
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ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

「冬至」には、ゆず湯に入り、カボチャを食べるという方も多いのでは? カボチャは栄養が豊富な緑黄色野菜。今回は、カボチャを使った「濃厚カボチャプリン」をご紹介します。
このコーナーでは、季節ごとの野菜やハーブ、果樹、お花など、相性のよいコンパニオンプランツを組み合わせながら育てて楽しむ“ポタジェのある暮らし”を紹介していきます。お料理や花のクラフトも。


文・写真:藤井 純子さん(ピュア・ポタジェ代表)



二十四節気の一つでもある「冬至」は、1年で昼が最も短く夜が長い日で、今年の冬至は12月22日(金)になります。
ゆず湯に入り、カボチャを食べるという方も多いのではないでしょうか?
「冬至にカボチャを食べると長生きする」といわれるほど栄養が豊富な緑黄色野菜であるカボチャには、カロテンやビタミン類のほかにもカルシウムや鉄が含まれていますので、風邪をひきやすい今の季節にもぴったりですね。そこで今回は、カボチャを使った「濃厚カボチャプリン」をご紹介したいと思います。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

いろいろなカボチャたち。おもちゃカボチャなども育てると楽しい

カボチャの選び方


カボチャプリンは素材の味がダイレクトに出るため、カボチャ選びが大切です。カットされているカボチャを購入する場合は、断面の色が濃いオレンジ色のものを選ぶと濃厚な味わいに仕上がります。カラメルソースが甘いため、プリンそのものは甘さ控えめですが、生クリームやバニラビーンズなどを使用しているためしっかりとコクのあるプリンに仕上がります。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

今回はポタジェ育てたカボチャ「ロロン」を使って、カボチャプリンづくり!

カボチャプリンづくり



[ 材料  

・カボチャ 大1個(カボチャピューレを350gつくる。タネや皮を取除き、裏ごししたものを計量する)
・牛乳 160ml
・生クリーム 160ml(液状のまま使用)
・卵(全卵) 2個
・卵黄 2個
・砂糖 60g(今回は、てんさい糖を使用)
・バニラビーンズ 1/2本(ハサミでタテに切れ込みを入れておく)
・ラム酒 大さじ1

※そのほか、カラメルソースづくりには、グラニュー糖 200g、水 大さじ4、熱湯 大さじ4 を用意

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

できあがりの量が多い場合は、分量の半分でつくるとよい


[ つくり方 ]

【1】
まずはカラメルソースをつくります。鍋にグラニュー糖(200g)と水(大さじ4)を入れ火にかけます。ときどき鍋を揺すってグラニュー糖を焦がし、濃いきつね色になったら火を止め、熱湯(大さじ4)を加え混ぜ合わせます。熱湯を加える際、はねますので火傷に注意してください。カラメルソースが熱いうちに容器(グラタン皿や耐熱容器など)に流し入れておきます。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

できあがったカラメルソースは、先に容器に入れておく

【2】
続いてカボチャピューレをつくっていきます。カボチャのタネとワタ、皮を取り除きます。皮を取り除くとプリンの色がきれいに仕上がりますよ。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

取り除いた皮は素揚げにするとおいしい

【3】
カボチャを蒸し器に入れて10~30分ほど蒸します。やわらかめに蒸しあげると裏ごしがしやすくなります。茹でるよりも味わいも濃厚に。また、蒸すのが面倒な方は、レンジで熱を通してもOKです。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

蒸すことで、茹でるよりも濃厚な味に仕上がる

【4】
裏ごし器などを使用して裏ごしします。繊維を取り除くことで、滑らかな口当たりになります。あたたかい方が裏ごししやすいので、蒸し器から少しずつ取り出して裏ごししましょう。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

ゴム製のスケッパーを使用すると裏ごししやすい

【5】
裏ごししたカボチャピューレを350gになるように計量します。残ったカボチャはサラダやスープなどにリメイクできますよ。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

裏ごしをするのは少し面倒に感じますが、口当たりが滑らかになる

【6】
鍋に牛乳、生クリーム、【5】のカボチャピューレ、バニラビーンズを入れ、混ぜ合わせて中火にかけます。ゴムベラなどでかき混ぜながら沸騰直前まであたためたら火を止め、そのまま少し粗熱を取っておきましょう。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

生クリームを入れることでコクが加わる

【7】
ボウルに卵と砂糖を入れ、泡立てないように注意しながら泡立て器でほぐします。卵白がほぐれにくいので、切るように丁寧(ていねい)に混ぜましょう。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

砂糖は、今回はてんさい糖を使用

【8】
卵と砂糖を混ぜた【7】のボウルに、【6】の牛乳などが入った液を少しずつ加え、泡立てないように混ぜます。牛乳が生あたたかいうちに混ぜると、焼くときに火が通りやすくなります。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

卵と砂糖を入れたボウルに、牛乳などが入った液を混ぜ合わせる 

【9】
混ぜ合わせた【8】のプリン液を裏ごし器やザルなどで濾(こ)します。卵白のかたまりが取れて口当たりが滑らかになります。バニラビーンズも取り除いておきましょう。お好みでラム酒を加えて混ぜ合わせます。深みのある味わいに仕上がりますよ。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

裏ごし器やザルなどで濾(こ)す

【10】
あらかじめカラメルソースを入れておいたグラタン皿やココットなどの耐熱容器に、【9】のプリン液をそそぎます。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

ゆっくりとプリン液をそそぐ

【11】
オーブンの天板に容器を並べて、70~80℃の湯(沸騰直前まで沸かしたもの)をそそぎます。160℃にあたためたオーブンで40分ほど蒸し焼きにします。竹串を刺してみて、何もついてこなければ焼き上がりです。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

熱いので、火傷に注意を!

【12】
これで完成! 粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やします。スプーンなどですくって器(うつわ)に盛りつけます。甘さ控えめなのに、しっかりとコクのある濃厚カボチャプリンはプレゼントにも喜ばれますよ。

ポタジェ|冬至におすすめ!「濃厚カボチャプリン」づくり

素揚げしたカボチャの皮を添えても素敵

カボチャには大きく分けて、日本カボチャ(東洋種、原産地:中米)、西洋カボチャ(西洋種、原産地:中南米)、ペポカボチャ(原産地:北米・中米)の3種類があります。日本カボチャは日本という名前がついていますが、16世紀にポルトガルから伝わったといわれています。現在は19世紀に入ってきたホクホクとして甘みが強い「みやこ」や「えびす」などの西洋カボチャが主流です。

カボチャは皮がかたいため長期保存に向くイメージですが、丸ごとでも冬至までは保存できない品種もあります。白皮カボチャ「雪化粧」やミニカボチャ、バターナッツカボチャは貯蔵性がよく、冬越しできるといわれています。菜園で育てたカボチャを冬至に楽しみたい場合は、苗やタネを購入するときに長期保存に向く品種を選ぶのもおすすめです。

プロフィール


藤井 純子
「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとして道新文化センター札幌校などのセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。また、ポタジェの魅力を一冊にまとめた「Green Finger ポタジェ~小さな庭が与えてくれる恵みと幸せ~」を執筆。「コーチャンフォーミュンヘン大橋店」で取り扱いのほか、HPに掲載のネットショップを利用。またはAmazonでも販売、「ポタジェ」で検索。

HP  ピュア・ポタジェ 
Instagram pure.potager
YouTube ポタジェ『心と身体を癒す庭へようこそ』 @lifewithpotager401


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